英語力をアメリカでリフレッシュ!【ニューヨーク州立大学フレドニア校で歴史と文化を学ぶ集中講座体験記】


NY州立大学で大人の夏季集中英語講座受けてきました!
毎日新しい学びと発見が楽しいあっという間の1週間でした。


留学し10年弱。
特にコロナ禍では英語をリアルで使う機会が激減し
自分の英語力に不安を感じることもありました。
久々のキャンパスライフに留学気分、
英語のブラッシュアップ、学び直しができました!

スキルアップしたはずので英語教室のレッスンも
レベルアップできるよう頑張ります。



SUNYフレドニア校大人の夏季集中英語講座

場所:ニューヨーク州立大学フレドニア校

期間:2024年7月末1週間

学習テーマ:

  • 英語クラス(文法、会話、プレゼンテーションなど)
  • ネイティブアメリカンの歴史・文化に関する講義
  • 博物館見学、自然観察、地域コミュニティとの交流
  • 最終プレゼンテーション
  • スケジュール:9:30-12:30のEnglish Class + 14:00-16:30日替わりプログラム


    講師の先生方が講義の多くがわたしたちと一緒に席につき、少人数で話し合うスタイル。
    物理的にも心理的にも近い距離で、カジュアルで誠実に、そしてアカデミックに、
    様々な話しをすることで、たくさん鍛えられました。


    (個人的なものや政治的な詳細は明記しませんが)
    忘れないよう記録に残しておこうと思い書いています。



    DAY1-2

    • 午前:English class
    • 初日の午前は天気が良かったので大学敷地内の自然保護区でNatureWalkからスタートした。山道はあるものの倒れた木々はそのまま。自然な状態の林を歩いてそこに住む動植物について学びました。より詳しい年輪での年代測定や木の種類別の用途、小動物の棲家、鹿が好むが人間には毒の実Mayapple・・・。趣味でハーブを育てはじめてから植物に興味があったので、日本では見かけない植物を見れてとても楽しかったです。



    • 実は私がフライトの都合で参加できなかった前日のレビューをしてくれました。ネイティブアメリカンセネカ族の保護区で博物館へ行ったり、Pow Wow(先住民のお祭りや集会のイベント)に参加してきたそうです。(行きたかったな〜!)
    • そこで見て学んだことを私にシェアしてくれました。また彼らの身につける衣服を"Costume"と呼ばれることへの違和感、その言葉自体にどんな意味があるのかを学びました。

    • 午後1:シェアした内容からアメリカ史で疎外されたグループと社会問題についてのイントロダクションとディスカッション。"Marginalized"をキーワードにたくさんのヒントと基本知識を教わりました。English classといっても英語の4技能云々ではなく、学問的な語彙と感覚についてはもちろん、これからアメリカ社会の内容を扱うにあたっての基本姿勢や方向性を身につける授業でした。

    • 午後2:アメリカの公民権時代と文学に関連する授業
    • ハーレムルネッサンスが専門の教授と、なんとゲストに日本人の奥様と大学生の娘さんがいらしてくれました。複雑なアメリカ社会と歴史の理解のために奥様が補足してくれ、娘さんが受けてきた教育の現状が聞けて驚きの連続でした。教授は学生時代トニ・モリスン(読書量の少ない私が唯一読み終えた黒人文学作品の作者...。)に教わった時のお話は本当に興味深かったです。その他にもバッファローでの暮らしやエスニシティなどのお話もできて大満足。お話が弾んで終了時刻オーバーして授業してくださいました。(お得!笑)

    DAY3
    • 午前: English class
    • "Intersectionally"をキーワードに差別や政治的立ち位置が複雑に交差するアメリカ現代社会について学びました。BLMやLGBTQ、フェミニズムに関する視点、法学者Kimberlé Crenshawの提唱する概念、なぜ差別はグループで一括りにできないのか、差別に配慮したつもりが実際の問題を無視してしまう現象、リベラルの問題点など。今まで表面的に知っていた「差別」の構造を学問的に解明しようとする考え方の時代の流れを知ることができました。そのほかにも先住民の女家長制と日本と欧米の家父長制、新数学問題や個人主義などについてなど...盛りだくさん。そして少しずつプレゼンテーションの準備。

    • 午後:NY地域の歴史プレゼンテーション
    • フレドニアの歴史学教授がネイティブアメリカンとの関係におけるニューヨーク州の初期の歴史について教えてくれました。イロコイ連邦、ネイティブアメリカンと入植者の関係、入植者の目的がヨーロッパの国によって違うことなど。いろんな思惑が錯綜する時代の流れの中、ビーバーの毛皮などの土地特有の資源や農法など環境学的な面から歴史を知れたのがとても新鮮でした。

      • 夕食後:Fredonia History Museum訪問
      • 私にとっては初めてのキャンパス外プログラム。ダウンタウンにあるローカルで小さな博物館では2人の博物館職員の方がソーシャルクラブやメディアがアメリカ史にどう影響したのか、メディア同士の力関係や競争、印刷技術などなど展示を通して教えてくれました。1800年代の新聞や印刷機、今の面影を残す昔のフレドニアの写真や地図、寄贈された古い道具や家具など様々なクラシックな展示が面白かった!


    DAY4

    • 午前:English class
    • 前日の博物館訪問で学んだことのレビューと詳しい解説。”Form and content”や"The medium is the message"といったコミュニケーションとしてのメディアについて考えさせられました。また、弱い立場にあった女性たちの身を守るための"Woman gossip"の存在や"moral outrage"などついても扱いました。

    • そして、プレゼン発表に向け準備。プレゼンの方向性について提示すると関連情報はもちろん学問的アプローチをするヒントをたくさんくれます。自力では到底辿り着けない理論や語彙、書籍をどんどん示してくれました。また個人の興味や意見、考え方をとても一番大切にしてくれたのが印象に残っています。というのも日本での学生時代、プレゼンで「パーソナルすぎる」という指摘を受け、より社会で一般的なものに修正したことがあったからです。一方この大学の先生はパーソナルな部分を持たない事実の説明と引用だけのプレゼンは何の意味があるの?と言った感じ。とても良い経験でした。

    • 午後: English Skills class
    • リチャード・フリーマン博士によるESLチュータリング。彼がESL授業で実際に使っている教材ファイルを共有してくれました。興味深いのは英語学習とはいえ教科書で教えるものではなく、あるシチュエーションが課題として挙げられどのような返答がありうるのか、言い方でどのような方向性へ向かうのかなど、ディスカッションするスタイルでした。コミュニケーションは言葉や語彙だけでなく態度や取引、需要と供給など様々なバランス感覚を身につける英語の授業方法でした。

    • 夕食後2: Concert in Barker Commons
    • ダウンタウン散策。地元のバンドのコンサートや昔ながらの学生行きつけのお店など。日没が遅いのでおそい時間まで楽しめてよかったです。

    DAY5

    • 午前:ネイティブアメリカンについての授業
      ネイティブアメリカンの講師の方が先住民の天地創造の神話について紹介してくれました。芸術的な映像と自然と深い関わりのある展開はとても興味深く、多神教の彼らのストーリーはどこか馴染みやすく感じました。そこからキリスト教に代表される一神教との違いや、現代社会での矛盾や問題をディスカッション。

    • 午後1:Fredonia大学図書館ツアー
    • Fredonia Reed Libraryはルーヴル美術館のピラミッドで有名なイオ・ミン・ペイが設計したそうです。中には本はもちろん楽譜やレコード、ボードゲームまで。ツアーでは1800年代の本や新聞のアーカイブを見せてくれました。驚いたのは貴重な資料を素手で触ってみせてくれたこと。そこの司書さんによると手袋をつけると指先の感覚がなくなり、気づかずに本を痛めてしまうそう。いろんな流派があることを初めて知りました。

    • 午後2:在来植物について
    • 西NYをはじめアメリカの在来植物やネイティブアメリカンの農法について学びました。milkweedなど日本ではなかなか見かけないNYの在来植物を先生のお庭から取ってきて見せてくれました。アメリカのお家や風景といえば「芝生」を思い浮かべますが、環境保全のため蜜源となる植物に戻す活動がガーデナーの間で起こっているそうです。

    DAY6

    • 午前:大学を出て町へ、Westfield訪問
    • ちょうどこの日は広場でArt and Craft Festivalがありとても楽しく賑わっていました。2日前に訪問した歴史博物館職員たちがとてもお薦めしていた立派な公立図書館へ行きました。入ると鳥の剥製があちらこちらに!英語講師としてこどもの本のコーナーで様々な絵本を見れて良かったです。その他WWI時代のポスターコレクションやローカルアーティストの作品展など、とても楽しかったです。「ぜひあの五大湖のひとつエリー湖見たい!」とリクエストすると快く帰り道に立ち寄ってくれました。天気も良く最高!
    • 立派な美しい図書館


    • 午後1:Arts Presentation: Percussion
    • アフリカのパーカッションをはじめとしたワークショップ。様々な楽器を見せてもらったり、アフリカの太鼓にチャレンジしたり。パーカッションの基本を教えてもらいました。ただ鳴らせばいいものではなく、スタイルや演奏方法、それぞれの民族の文化と深く結びつくものなんだと教わりました。リズム感に自信がないので、恐る恐るやり遂げました!
    • 午後2:プレゼン発表
    • ついに本番。私は日本人の子どもたちが英語を学ぶことについてキティちゃんをもじって「Hello, Scardy Kiddies」として発表しました。ものすごく緊張したもののよくできたそうです。立派な修了証もいただきました。

    修了証
    • 夕食後:ダウンタウンのオペラハウスでビートルズの映画鑑賞。映画の後から閉館まで建物を見てまわりました。小さく可愛らしいオペラハウス、素敵でした。

      無事終了〜!

      キャンパス生活

      アメリカあるある 調節できない一括空調。寒い以外は快適な部屋

      食堂はビュッフェスタイル

      寮と食堂がある建物

      授業を受けた建物

      さいごに

      今回、アメリカで英語を学び直す貴重な経験をすることができました。ネイティブスピーカーとの会話はもちろん、現地の文化に触れる中で、英語学習に対する意識が大きく変わりました。特に人種差別や大統領選、植民地支配や社会構造的などデリケートな部分や話題も現地の人との話の中で知識や理解を深めることができ、大変刺激になりました。

      この経験を活かして、POKKE ENGLISHのレッスンをさらに充実させたいと思います


      無料体験レッスンや空き状況などのお問い合わせはホームページへ。







      ぽっけいんぐりっしゅ POKKE ENGLISH ホームページ:www.pokkeenglish.net226-0018 神奈川県横浜市緑区長津田みなみ台5−17−13
      NPO法人ぽっけのおへや ようちえん http://pokkeroom.net/



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